冬の早朝のエンジン始動で、チョークを戻すと全然アクセルに着いて来ない時はキャブレターのセッティングを変えたほうがいい場合があります。
中華だから云々ではなくて、広島のバイクシーズン(4月から10月くらい)でセッティングを出しているので、気温が下がり過ぎると条件が変わって来るんですよ。
メインジェットの番手を上げてしまうとエンジンが暖まった時の全開域で濃くなり過ぎるので、うまく行きません。
問題はアクセルを開けた瞬間に混合気が薄くなることですから、ここはニードル調整ですね。
早速キャブレターのスロットルバルブを分解しましょう。
私がエンジンと共に販売している「温州ケイヒン」のキャブレターPZ20は、ホンダのウェーブ125のキャブの完全パクリなので、スロットルバルブの中はこうなってます。
面倒くさそうですね。
この白いプラパーツは、ピンセットか小さなプラスドライバーで左に回してやると外すことが出来ます。
このようにニードルのクリップを一番下にしてやると、ニードル自体は上にあがるのでアクセル開けだちのガスは濃くなります。
ジェットはいじってないので、アイドリングと全開域のセッティングは変わりません。
ただ、通年これで走らせると、夏場は明らかに中速(アクセル開度1/2まで)がモサーっとした感じになるんですよねー。気にし過ぎなのかなー。
国産のキャブレターだと話はここまでで終わりなんですが、さすが中華製そう簡単にはいきません。
ひとつ上の写真でバネがビヨーンと出ている白い樹脂パーツなんですが、ニードルが上がると先端が干渉してしまい、取り付けが出来なくなるんです。
というか出来るヤツもあります。早い話が、加工精度がバラバラなんです。
もし上手く組み付け出来なかったら、リューター等で少し削ってやって下さい。
いやー、色々楽しめますねー(笑)。